【生理痛】【PMS】など、女性特有の不調の悩みをお持ちの方が多く来院される当院では、施術時に様々なチェックを行っています。
 
生理痛・PMSに悩む女性を施術させて頂いていると、多くの方に共通することがあり、それを<最初の3チェックポイント>として、それらの修正を行っていきます。
中には、これらの修正とセルフケアだけでもかなり軽減する方もいらっしゃるので、ぜひ一度お試しください!

目次

<生理痛・PMS>骨盤低筋を弱らせる「お尻座り」

生理痛・PMS、そして、冷えや不定愁訴を抱える方などに多く見られるのは、座骨ではなく、「お尻の筋肉に体重・負荷をかけて、骨盤を倒して座っている」ということ。
 
座骨ではなく、お尻をベターッと椅子につけて体重をかけて座ると…
「生理痛の要因の1つである、血流の悪さを招く」
「お尻などの下半身が太りやすくなる」
そして、
「骨盤底筋が弱っていく」
など、かなり大問題なのです。
 
さらに言えば、お尻をベターッと座面につけて骨盤を倒して座ると、背中も後ろに倒れ、そのまま倒れないようバランスを取ろうとするので、必然的に猫背になります。
また、人によってはさらに、首だけ前に出てしまう、いわゆる「ストレートネック(くび猫背)」が進行します。
 
骨盤底筋を鍛えるエクササイズは、あらゆるところでたくさん紹介されており、とても有効で大事なケアです。
しかし、せっかく鍛えても、「骨盤底筋を弱らせる習慣」を続けていたら元も子もありません。
 
カラダケアの施術では、お尻のサイズがキュッと小さくなる方がとても多いのは、筋肉が正しく働ける状態に歪みを整え、姿勢を整え、さらに、そうならないための生活習慣をつけるセルフケアをお伝えしているからです。
 
姿勢が変わると、身体が締まって体型が変わる。そして、それだけでも生理痛やPMSの不快な症状が軽減していく方、とても多いです。

女性にとって大切な「骨盤底筋」

骨盤底筋は、恥骨、坐骨、尾骨についている筋肉で、膀胱や子宮、直腸を支える大切な役目を果たしています。
 
この骨盤底筋を鍛えるエクササイズは色々なものが紹介されていますが、鍛えることが重要なのと同じくらい、「骨盤底筋に負荷をかけて痛ませない」こともとても大切なのです。
 
例えば、椅子の背もたれに寄りかかるような「骨盤を倒して座る座り方」をよくしていたり、つい猫背が習慣になってしまっている人は要注意です。
 
生理痛にお悩みの方に共通しやすい点の1つに、お尻やお腹が硬く、猫背気味であることが挙げられます。

○で囲った「座骨」で座ることが出来ないと、猫背気味になり、腹筋や骨盤に負荷がかかるため、内臓が下垂したり、骨盤底筋に負荷がかかり、お尻がガチガチに…な状態に

生理痛・PMSのチェックポイント1「座骨座り」

「骨盤を倒さないで座る」「骨盤を立てて座る」ってどういうことですか?と、よく質問を頂きます。
 
簡単に言うと、お尻の下に自分の手を入れた時にゴツッと当たるお尻の骨=「座骨」で座ることです。
 
<座骨座りのやり方>

  1. 手をお尻の下に入れ、お尻の骨=座骨が手のひらに乗せます
  2. そのまま、斜め後ろ45度に座骨ごと引きます。(倒れた骨盤を起こしてあげる)もう片方も同様に行います
  3. 膝が大きく開いてしまう方は、大転子を優しく掴んで、同様に斜め45度後ろに引きます。もう片方も同様に行うと、膝がつくやすくなります。
  4. 膝と膝の間は、ピッタリくっついていなくても、こぶし1個分ほど空いていてOKです。膝の角度は大体90度、または、身体やせっかく後ろに引いた骨盤がまた後ろに倒れないように、手前側に置いてください。
  5. 胸をはったり腰を反らせないように注意します。体重を少し前に移動して、恥骨に軽く体重が乗せると、よりバランスがとりやすくなります。
  6. どうしても猫背・背中が丸まりやすい場合は、「頭から上に伸びた糸を引っ張られているように」、鼻からゆっくり息を吸いながら真上に伸びます。
  7. 次に、頭の位置はそのままに、息を吸った時間の倍かけてゆっくり吐くようにして肩の力を抜きます。ポイントは、お腹を縮めない=肋骨と骨盤の間の距離を縮めず、ウエストラインがキレイに自然に伸びた状態を保つことを意識します。
  8. さらに、おへその少し下=丹田に軽くキュッと力を入れ、腰に余計な力が入ってしまっている場合はふわっと抜くようにします。
  9. 慣れると、自然とこの姿勢が取れるようになるので、後は、「ずっと同じ姿勢でいない」ように、時々、座り直す事が大切です。

生理痛・PMSの軽減にはセルフケアも重要

生理痛・PMS、さらには女性特有の不調など、施術だけではなく、セルフケアもとても重要です。
 
つまり、身体に負荷をかけてしまう原因を出来る限り取り除く=普段の身体の使い方を変えていくことも重要です。
 
例えば、当院に特にご相談の多い「生理痛」ですが、軽減の仕方はお一人おひとり違いますが、一度「生理痛」から解放された方は、その後も、1~2ヶ月に1回程度のメンテンナンスでも、「ずっと快適」な状態を保たれています。
 
半年~1年とセルフケアを続けながら、時々メンテナンスで来院する、そんなサイクルで、健康とさらに美しい姿勢とキレイを手に入れている方が多くいらっしゃいます。
 
次回はさらに、生理痛・PMS軽減のポイント2をご案内します。