現在、腰痛・股関節痛・膝痛・足首痛などのため、身体のバランスを整えるための姿勢矯正を行っている50代女性のお客さま、ご来院頂いて1か月が過ぎた先日、腰・股関節・膝・足首とも痛みの改善がみられて、「身体が楽になって仕事が楽しくできます!」と嬉しいご報告を頂いたところ、「あの、そう言えば…」と仰いました。
 
「もう治らないと思っていたので言わなかったんですが、半年前から足の人差し指の付け根から指までずっとしびれて感覚がなかったんです。でも、いつの間にか消えていました!」
 
確かに、足裏の人差し指の付け根のあたりに、はっきりとタコが出来て硬くなっています。
姿勢矯正で全身調整を行っていたので、足の状態・調整にも重点を置いていたこともあり、足が浮き指気味(立った時に、足指が浮いてしまう状態のこと)で、特に足の横アーチが少なくなりつつある(そのような状態が進行した状態=開張足(かいちょうそく))なと感じていました。
 

さて、足の指にしびれや痛みが起こる状態、「モートン病」と言われます。
この方の場合、考えられるのは、
1つは足裏にあるアーチ(しなり)がなくなっていくことで、地面を踏み込んだ際の衝撃を吸収・分散し辛くなり、高い負荷がかかり続けること。
2つ目は、浮き指で足の付け根に体重がかかり続け神経を圧迫すること。
3つ目はふくらはぎの筋肉の硬さや踵(かかと)・足の関節の硬さで、足がまっすぐ正しく地面につけないため、やはり、地面を踏み込んだ際の衝撃を吸収・分散し辛くなることなどではないかと思います。
  
実際の施術では、DRT(ダブルハンドリコイルテクニック)=背骨を優しく揺らして整えることで、身体全体のバランス・関節や筋肉の緊張・アンバランスを改善していき、足回りの硬さを解消するための歪み調整を追加し、当院でみなさまにご案内するテニスボールを使用したセルフケアを継続頂いていました。
 
この方は、お仕事が大変ハードであることもあり、腰や股関節や膝など、身体全体のバランスの崩れが複数の症状や痛みに繋がってしまっていた状態で、そんな時にもっとも大切なのは、「局所的な施術」ではなく、「身体のバランスを整え、姿勢を整え、自己回復力を取り戻すこと」だと改めて再認識させて頂きました。
また、セルフケアをコツコツご継続頂いていることが、痛みや身体の回復力をアップしていることは間違いなく、「日々の継続に勝るものなし」ということも改めて再認識させて頂いて症例でした。
 
今後も引き続き、より良い状態を継続頂くために丁寧に施術させて頂きたいと思います。
 
女性のための歪み・姿勢矯正
カラダケア整体院 院長 石塚えみ