「いつも肩に力が入ってしまって、力を上手く抜けないです」
「深呼吸しようと思っても、空気が入っていかないです」
  
ご来院頂いた方のお話を伺うと、多くの方が、「深い呼吸が出来ない」「息苦しい感じがする」という言葉を口にします。
 
長年のガチガチの肩こり・背中のハリ・鎖骨周辺の痛み・緊張・肩甲骨周辺のコリと痛み、そして、それらの緊張からくる頭痛などの辛さをお持ちの方に共通するのが、呼吸が浅い、または、思いきり吸おうと思って空気が入っていかない状態であること。
 

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呼吸が浅くなってしまう大きな原因の1つが「肋骨の歪み」

長年の肩コリとなると、「肩こり」という言葉ではとても足りない程に辛い想いをされている方も多いと思います。
「揉んでも楽にならない…」「朝起きると痛い…」「頭痛までしてくる」そんな方がほとんどではないでしょうか。

そんな長年のコリをお持ちの方へは、当院で必ずと言っていい程行うのが、骨盤や背骨だけではなく、「肋骨」の調整です。

肋骨は、肺を守るように左右対になった「釣り鐘(お正月にお寺でならされる鐘)」のような形をしていて、胸郭(きょうかく)とそ呼ばれます。
 
そして、肋骨と肋骨の間には、呼吸を助ける筋肉の総称である「呼吸筋(こきゅうきん)」のいくつかが付着しており、その筋の収縮が、胸郭を広げたり(=吸気時)、胸郭を縮ませたり(=呼気時)することで、呼吸を助けます。

「肺」はこの胸郭に守られるように収まっているため、胸郭が膨らまなければ、空気が入っていくスペース自体が作られないため、「呼吸が浅い状態」になってしまうのです。
 
さらに言えば、「肩甲骨周りの辛さ」を抱えている方は、肩甲骨が乗っている土台=肋骨・胸郭がなめらかでなけれれば、自由に動くことが出来ず、少しずつ動きを失ううちに、ベタッと張り付いたように動かなくなってしまいます。
 
さらにそこに猫背や姿勢の悪さが加わると、肩甲骨は本来あるべき位置からはずれて、多くの場合、背骨から離れて身体の前側寄りの位置で固まってしまい、周辺の筋肉にムリがかかり辛い状態になってしまいます。 

肋骨を動かすには深呼吸で5・2・7

普段意識しないと、深呼吸をしない方がほとんどではないでしょうか。
 
そこで、よくおすすめしている簡単な深呼吸法が「5・2・7」で深呼吸する方法です。
 
ゆっくり数えて「5秒で鼻から吸う、2秒息を止める、7秒かけて吐き切る」というものです。
 
吸う時間より、吐く時間を長くして吐き切ることがポイントです。
 
人は、緊張状態にある時、つい吸気=息を吸うことに意識がいってしまうため、日常生活で緊張状態にある時ほど、「吐く」ことを意識して「吐き切る」ことで、リラックス状態になりやすいのだそうです。
 

肋骨は美容面にも大きく影響します

1~12番まである肋骨は、動きが悪くなると、膨らんだキレイな形から、押しつぶされたような横に広がった形に崩れていきます。
つまり、運動で脂肪を落としても、身体を作る土台である骨格にゆがみがあると、身体のラインもアンバランスになりやすいのです。
 
実際に、上記でご紹介した「5・2・7」の呼吸法を、10回程度毎日続けていたら、「体重は変わっていないのに、肋骨の下の部分がシュッと締まってきた」「腹筋を意識して深呼吸をするので、身体がぽかぽかする」といったお声を頂いています。
 
また、バストアップにも、胸郭は深く関係しており、形が歪むと、当然、胸の形やサイズも整いにくくなります。
当院で姿勢矯正を受けて頂いた方の多くがバストアップするのは、こういったところも大きく関係します。
 
それは、例えば、骨盤に歪みがあるとお尻の形が崩れたり、太もも元の境が曖昧になる…など、ヒップアップと歪みが深く関係することが想像できると思います。
 
深呼吸すると胸郭が広がらないという方、鎖骨の下の胸の前側が呼吸をするときつい、顎下から鎖骨にかけての筋肉がガチガチに張ってつらい、そんな方は、歪みを整えながら身体のバランスも整えていく当院の姿勢矯正をぜひ一度お試しください。